裸足でMyanmar

3週間の間だけ、ミャンマー旅行中の出来事と思いを綴ります。

ミャンマーおいでよチャイティーヨ

 
ミャンマーから帰ってから、2週間ほど原因不明の高熱にうなされておりました。
色々疑われましたが、結局なんだか分かりませんでした。
というか、東南アジア感染症多いですね。やっぱり日本は安心です。
 
そしたらすっかりブログに最後の記事を上げるのを忘れていたので、
ミャンマーブログ最後に書こうと思ってた記事をあげときます。
 
 
ミャンマーに来たからには、下記動画の場所に行かないわけには行かない!
 
ということで、ミャンマー滞在最後の2日を使って、
チャイティーヨ(ゴールデンロック)に行って来ることにしました。
チャイティーヨってのは、落ちそうで落ちない黄金の岩のことで、なんかすごいご利益がある場所らしいです。観光客だけでなく、ご利益を求めて数多くの仏教徒ミャンマー人も訪れます。そこでヒット祈願・・・・・じゃなくて、僕のミャンマーでの成功を祈って来ることにします。
「張り切りチャイティーヨ!」で行って来ました。
 
チャイティーヨに行くには、まずヤンゴンからバスで5時間かけて、チャイティーヨのふもとの街である、キンプンを目指します。
こちらのバス会社(win express)が齋藤さんが使ったバス会社らしいです。
 

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でバスに乗ると、やっぱり爆音でミャンマーの音楽がずっと流れていました。
ミャンマーのダンスミュージックです。

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寒いクーラーはちゃんと止めることができました。
乃木坂工事中のミャンマーロケが2年前の2016年8月なので、
そこからミャンマーのバス会社も進歩したのでしょう。

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バスはちょいちょい止まります。そして、その度に物売りが入って来てなんか売り始めます。なんかおっさんが、金魚のエサみたいな食べ物?を売り始めました。
外国人はやはり買わないのか、僕には売ってこなかったです。

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一通り売ると、またバスが止まっておっさんは下車します。
 
 
乃木坂工事中でもありましたが、路上からしつこく物を売って来る人もいます。

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ドアを強引に開けてきます。
パンのような物を売っていたので、少しお腹が空いていたので購入しました。
 
パンだと思ったら綿アメみたいなものでした。というか、綿アメみたいにふわふわしていなく、トゲトゲしい食感だったので、綿アメではなく藁アメと言った方がいいでしょう。勿論美味しくなかったので、ほとんど残しました。

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5時間の長旅ですが、景色を見てると面白いので、意外と退屈しません。
ヤンゴン市内のバスは韓国製ですが、長距離バスは日本製なので、座り心地もそこそこです。
 
 
そんなかんなで、キンプンに到着しました。
ホテルに荷物を置いて、こういうバスで山頂のチャイティーヨを目指します。
こういう感じのイスで、座り心地はあまり良くないです。

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しかし中々出発しません。
席が埋まらないと出発しないのか、1時間近くかかって席が完全に埋まってからようやく出発しました。

 

16時にバスに乗って、出発したのは17時少し前でした。
 

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バスが出発すると、1時間待ちのストレスを吹き飛ばすように軽快なスピードで山道を飛ばしてくれます。中々の山道(日光いろは坂を少しスリリングにした感じ)が続きますが、かなりのスピードで走ります。1時間待ちも相まって、ビッグサンダーマウンテンのようなスリルが味わえます。少し雨が降っていたので、スプラッシュマウンテンの要素もあります。霧も深いので中々のスリルです。
 
そして山頂に着きました。そこから徒歩でチャイティーヨを目指します。
 
そして、ここからは裸足になります。初めてこのブログのタイトル通り、「裸足でMyanmar」になったわけです。

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裸足でそそくさとチャイティーヨを目指すと、一人のおっさんが話しかけてきました。
「ホテルはどこにあるんだ?」とか聞いてきます。
「キンプン(麓の街)だ」と答えると、「バスは6時までだぞ」とおっさんが言います。
(ん、そういえばホテルのフロントもバスが six to six とか言ってたな)この時点で5時50分程、
ふもとのバスが出発したのが5時だったので、そんなことすっかり忘れていました。
というか、ふもとから出るバスが6時までで、山頂から降りるバスはもう少し遅いのあるだろう、という謎の早合点をしていました。
まあ、せっかくだから黄金の岩くらい見ておこうと思い、それだけ見て来ましたが、
やっぱり不安なので走ってバス停まで引き返しました。
 
途中で外国人がチャイティーヨに行く為に通らなくてはいけない、関所のような場所を通り過ぎたのですが、ここで、「バスはもう出てるぞ!」との声。
バス停まで行きましたが案の定バスは出ており、「No bus? No taxi?」と聞きましたが、
どうやらバスもタクシーも無く、キンプンまでは歩いて4時間かかるようで、他に交通手段は無いようです。ようやく私が深刻な状態にあるということが分かってきました。
 
仕方がなく関所まで引き返しましたが、関所の人たちは意外と心配してくれたようで、色々アドバイスをくれます。いくつか山頂にあるホテルを紹介してもらいますが、ミャンマーでもさすがは観光地料金。私の所持金40000チャット(3700円)ではちょっと厳しい。いよいよもって、野宿か4時間かけて危険な山道を降りるかの2択が現実味を帯びてきました。
 
途方に暮れていると、1台のトラックが関所の前に止まりました。
どうやら関所の人が、山頂から麓に下る途中のトラックを手配してくれたようで、
なんとその助手席に乗せてもらいキンプンまで送ってくれるようです。
やはりミャンマー人は親切です。
 

チップとして5000チャット(450円)払うように言われましたが、

野宿か、4時間の危険な山道かの2択の僕にはそのトラックに乗せてもらう選択肢しかありません。

僕が日本人ということを考えても、足元を見られて、

30000チャット(2800円)くらい要求されても文句言えない状況です。というかそれでも有難いくらいです。

ミャンマーは資本主義の考えが薄いので、仕事面での努力や工夫はあまりしませんが、
こういう時に、損得無しで人を助けられる面があるのでしょう(仏教の影響もあるでしょうが)。
 
 
海外旅行をする時の目的の一つとして、
「トラブルを楽しめるから」ということを言う人がいます。
確かに海外では多くのトラブルがあります。ミャンマーでも様々なトラブルがありました。
体調も崩しましたし、
タクシーが明後日の方向に向かってしまい、約束の時間に遅れてしまい、スマホも繋がらないので、
その辺の人からスマホを借りて約束の相手の方に連絡したこともあります。
ただ、そんなトラブルを僕が楽しめたのが、トラブルが解決したからです。
解決しないトラブルはただの不幸です。
大事な取引先との約束に名刺を忘れたけど、その代わりに思い切った自己紹介をして気に入られたら、楽しい思い出ですが、
それが原因で取引がなくなったらただの不幸です。
今回も、歩いてキンプンに帰るハメになったらただの不幸な思い出になったでしょう。
 
ミャンマーではトラブルが起こっても周りの人が助けてくれますし、
トラブルが多いので多少の失敗は多めに見られます。
海外旅行に「トラブルを楽しむ」という目的を求めている人は、是非ともミャンマーに来てもらいたいと思います。
きっとたくさんのトラブルと、それを解決しようとしてくれる親切な人達に出会えると思います。
 
 
・追記
ヤンゴンから日本に戻る際、香港を経由して帰ったのですが、
香港で5時間程待たなくてはいけないので、空港内のベンチで寝ていました。
そしたらなんと、サンダルが片方盗まれていました。※というかサンダル片方だけ盗む奴なんていないだろうから、ゴミとして回収されたんだろうか?
最後に「裸足でMyanmmar」ではなく「裸足でHongKong」になってしまうとは思いませんでした。

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ミャンマー財界のドン

 

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名刺ができました。

operation manager ってなんだろう。

ウィンさんに聞いたら、急いで作ったからよく分からないとのこと。

でも、「manager」ってついてるから、役職的には日本にいる時より出世したのかもしれない。

 

で、なんで名刺を作ったかというと、

今日ミャンマーのお偉いさんと会ってきたからである。

ウィンさんについて行って、二言三言会話しただけなのだが、

どうやら中々のお偉いさんだったらしいので、さすがに名刺が必要だったらしい。

 

ミャンマー商工会議所の会長らしいのだが、

日本商工会議所の会長というと、基本誰もが知る大企業の社長である。

僕は、日本ではそういう方々に会える立場の人間ではまずなかったので、

ミャンマーで働くことで(まだ働いてはいない)こういう人たちと多少は仕事が出来るようになるかもしれない。

海外で働く、つまりはミャンマーで働く日本人、それも日本企業ではなくミャンマーの企業で、というとそれだけでもう個性である。勿論それだけでは何もできないのだが、

ミャンマー語、英語、仕事をしっかりと覚えれば、その個性を生かすことができる。日本にいる時より、希少価値の高い存在になれる。

そういう意味では、海外、それも途上国で働くというのはやはりチャンスは大きい。

しばらくは給料も安いし、ミャンマー語か英語のどちらかを覚えるまでは大変だが、

言語と仕事を覚えれば、そこからのチャンスは日本よりも大きい。

ミャンマー日系企業で働く、日本人は意外といるが、ミャンマー企業で働いていて、ミャンマー語が喋れる日本人は殆どいない。希少価値の高い存在になるということを意識して、ミャンマーで働いていくことが大事かもしれない。

 

そういえば、ウィンさんは日本語教室も作ろうとしてるらしい。

千葉さんという資格30個くらい持ってるすごいおじさんが教師として教える予定らしく、おそらく僕も手伝うことになりそうである。

 

ミャンマーには日本語学校が結構あり、皆結構熱心に勉強している。

ミャンマーでは日本の印象は良く、皆日本で働きたい、あるいはミャンマーにある日系企業で働きたいと思っている。日本にとても夢を持っているようである。

給料が10倍違うのでそれはそうである。

日本に行って稼いで、ミャンマーに帰ってきてその経験でミャンマーを豊かにしたい。

という情熱を持っている人も多い。

 

ただ、ミャンマーに限らず、東南アジアの人達がずっと日本に憧れてくれるのか?というと分からない。

ミャンマー人が日本に憧れている理由としては、

①経済力がある

日本製品の品質の高さ(自動車はほぼ日本の中古車)

③日本文化(芸能、アニメ、神社仏閣等)

④日本人の性格

みたいなところである。

①経済力に関しては、急激に落ちることはないだろうが、

もはや中国の方が経済力は上である。

②に関しては、スマホHUAWEI、SUMSUNGが多く、日本製は殆ど無い。

日本製が絶対的に愛されてるかといえば、そういうわけでは無い。

③の文化に関しては、完全に韓国に遅れをとっている。

街中ではKPOP歌手の写真が売られているし、TVつければ韓ドラが結構やっている。

これからもずっと変わらないのは「④日本人の性格」くらいである。

 

特に③に関しては、日本語教室に行った時でさえ、

KPOP歌手が好きな子が多かった。

齋藤飛鳥って知ってるか?」と聞いても、

「あー聞いたことある」と、日本に来たことがある子が言ってたくらいである。

ファンとしては非常に悲しい瞬間であった。

 

韓国はこういった芸能をアジアで人気にすることによって、

国の印象を良くして、アジアでの経済進出の助けにしようとしている。

東南アジアに来ると、その戦略は決してバカにできないことが分かる。

 

なので、ミャンマー含めた東南アジア諸国が、いつまでも日本に憧れを抱いてくれるか分からないのである。彼らが日本に憧れを抱いてくれているうちに、日本企業が東南アジアに進出したり、彼らに日本語を教えて日本で働いてもらったり、とか必要なわけである。勿論、観光でお互いの国を行き来することもである。

 

ということで、仕事頑張ったり、ミャンマー人に日本語を教えたりとかも僕にとってのやるべきことかもしれないが、ミャンマー齋藤飛鳥の存在を拡めていくこともミャンマー在住乃木坂ファン(予定)の使命なのかもしれない(笑)。

きっと長い、忍耐の日々

 

ミャンマーは今とても成長しています。

スマホの普及率は、2014年に20%だったものが、2016年にはほぼ100%になりました。

simカードは今では最安1500チャット(140円)で買え、4G回線が通っています。

ミャンマーの首都ヤンゴンには、ボジョーマーケットという大きな市場があり、観光地の一つにもなっているのですが、ボジョーマーケットの向かいに、「ニューボジョーマーケット」という大きなショッピングモールが出来ていました。日本でいうと、築地の向かいに「ニュー築地」という名前の伊勢丹が出来たみたいなもんです。

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右の大きな建物が「ニューボジョーマーケット」左にある赤い屋根の低い建物が「ボジョーマーケット」です。補足ですが、二つの間に多くの車があり、駐車場のように見えますが、渋滞です。ヤンゴンの渋滞は東京の比ではありません。

 

他にも多くの建物が建ち続けており、ヤンゴンから少し離れたところでは、工場の建設が進んでいます。三菱・住友・丸紅が支援する「ティラワ経済特区」では、工場に加えて、住宅や大学も建設される予定です。

 

まあ、そんな発展しまくっているミャンマーですが、今回来てみて分かったのは、

若者が途上国で1発当てようと思って来ても、結果を出すにはかなり時間のかかる国ということです。

前述した通り、ミャンマーではスマホの普及率が爆発的に増えました。

となると、IT事業で起業して一儲けする、というのは日本より可能性があるように思えます。

 

ただ、ミャンマーではGoogle等の検索エンジンがほぼ使われていません。ミャンマー語文字コードGoogleに対応していないためです(要は、ミャンマー語で検索できない)。そのため、ミャンマーではfacebookが普及しています。何か調べごとをするときも、求人に応募するときも、常にfacebookを使います。

 

また、データ使用量を非常に気にするのもミャンマーの特徴であり、facebookがよく使われる理由の一つです。

ミャンマーでは、データ使用量は月何GBと決まっている訳ではなく、

足りなくなったらコンビニでチャージします。ちなみに、データが無くなると全く使えなくなります。

6GBでだいたい10000チャット(950円)くらいです。

ただ、この金額でもミャンマーからしたら安い訳ではなく、wifiが無い家がほとんどなので、ミャンマー人はデータを大事にします。

ブラウザだと、検索したり、あるページから別のページに飛んだりするのにデータがかかってしまう。facebookだと、アプリから起動できるし、自分のタイムラインで色々見れたりするので、データがかからないらしい(そんなに変わらなくね?と思うが、日本人には分からない)。

アプリをダウンロードすると多くのデータを消費してしまうので、

ダウンロードしたアプリを友人等に転送するアプリもあるらしい(なんじゃそのアプリ)。

 

つまり、ECサイトポータルサイトを作っても、ミャンマーではなかなか利益に繋がりづらいということです。

かといって、facebookでITビジネスしようとしても、たかが知れている訳です。

 

また、ミャンマー人は、自分で現状を改善しようとする人が少ないです。

これは、ミャンマー人と一緒に仕事をする上では勿論頭を悩ませることですが、ミャンマー人相手に商売をする上でも頭を悩ませることになります。

世の中の多くの商品、サービスは現状の生活、仕事を少しでも改善するためのものです。

洗濯機が売れるのは、買うと洗濯が効率化されるからです。広告は、会社や店のことを宣伝して少しでも売り上げを増やすために出します。

現状を改善するという意識の低いミャンマー人相手には、こういった商品、サービスを売ることは日本に比べると難しい訳です(日本に比べるとおそらく競合は少ないですが)。

 

日本企業は勿論、それ以上に中国やタイの企業がミャンマーには進出していますが、

鉄道を作ったり、工場を作ったりとかインフラが中心です。起業家が今起業する国としては、他の国の方が良いかも知れません。

 

それでも、この国が成長しているのは確かです。Google文字コードもそのうちミャンマー語に対応するでしょうし、インターネット環境も徐々に良くなるでしょう。

大学まで行く人も増えているので、現状を改善するという意識の高いミャンマー人もドンドン増えていくでしょう。日本語教室で会ったミャンマー人達は、皆意識の高い人達でした。

 

この国が本当の意味でチャンス溢れる国になるにはまだ少し時間がかかるかも知れません。ただ、数年以内にはそういう国に間違いなくなるでしょう。

その時までに、ミャンマー語ができて、ミャンマーに精通しており、ミャンマーでの人脈を多い人間になっておけばかなりチャンスが広がるでしょう。

 

幸いにも、今滞在しているウィンさんの会社にいれば、ミャンマー人相手のビジネスというものも経験出来るでしょうし、ミャンマー語を覚えるチャンスも多いでしょう。

ちゃんと食ってけるのか、やってけるのかという心配はありますが、ここでしっかりと経験を積みながら、なんとかやっていけば、来たるべき時にチャンスが広がっていることと思います。

 

でもまあ、自分は忍耐力の無い飽き性なので、この状況を楽しんで過ごしていければと思います。

初心?に帰って路上でネタやるのも良いかも知れない(笑)

 

 

あ、そういえば甲子園、金足農業負けてしまいましたね。

一応僕は、出身だけは秋田なので、陰ながら応援してました。

昔は良く夏休みに母親の実家の秋田に行っていたのですが、

毎年秋田商業が初戦敗退して、「やっぱ秋田は今年も初戦敗退だあ」と野球好きの祖父が愚痴ってるのを毎年聞いていました。なので、秋田の甲子園=初戦敗退のイメージです。

3年くらい前に成田翔(現ロッテ)がエースの秋田商業がベスト8に行った時ですら、「まさか秋田がそんなところまで行くとは・・・」と思った気がします。

なんで、今回の秋田県民の喜びようはきっと皆さんの想像をはるかに超えているはずです。

 

では、また。残り滞在日も少なくなってきました。

どうやって食ってこうか?

 

ジョーマーケットで合った、話の上手い少年(ササキと名乗っていた)に昨日、今日と会ってきた。

営業にすれば戦力になりそうだと思ったので、先週お手伝いさせていただいた会社に、

営業として紹介しようと思っていた。

 

その会社の紹介をして、彼も興味あるとか言っていたが、その後彼が「ソラ(空)さんという人を紹介したい」と親玉みたいなのを連れてきた。

「空」というより「沼」と言った方がいい風貌の親玉は、まさしく目が笑っていないというような笑顔を浮かべていた。常にニコニコ笑顔だったが、笑顔という行為をしているだけといった感じである。

親玉はニコニコしながら、翡翠を日本に転売して儲けてるとか、日本から中古のPCを輸入して儲けてるとか、自分が儲けてる事業の話を沢山してくる。後、知り合いに日本人がいるから紹介したいとも言ってきた。怪しいので、名前を聞いてfacebookで探そうとしたが、facebookはやってないとか言う。騙しにかかってるのはもう間違いない。

 

その次の日も会ったのだが、その日も紹介したい人がいると言ってきた。

近場だと思ったのだが、なんとそこまで行くのにタクシーで8000チャット(800円)かかるらしい(日本だと初乗り料金くらいだが、ミャンマーだと15kmくらい行ける)。

これはもう危ないやつだが、なんとなく好奇心もあるので、少し行きたい気もする。

 

そう考えると好奇心というのは危険なものである。

こんなおっさんに騙される奴いないだろ、とも思うが、

海外旅行の好奇心が僕を胡散臭い親玉との危険な旅にほんの少しだけ興味を持たせていた。

「詐欺ってのは好奇心をくすぐることなのか」と思った次第です。

人間ってそんな馬鹿じゃないしね。

 

そんなこんなで、市場とかにいる喋りの上手い子をヘッドハンティングすれば、

優秀な営業マンとかにできるのではないかという、僕の淡い期待はすぐに消えてしまったわけです。

平和なミャンマーにも一応裏の世界っぽいのはあるわけです。

ミャンマーでは、営業の仕事が少ないので、喋りの上手い人達の仕事は客引きとかしか無いのかもしれません。

 

僕は、今滞在させてもらってる会社に、

「オフィスは使っていいから、やりたければここでうちの会社の別部署として好きに事業を起こしても良いよ」と言われて、そうしようかと思っていました。

市場で彼(ササキ)のような喋りが上手く日本語が話せる奴をなんとか雇えたら、意外と上手くやれるかもしれないと思っていましたが、優秀な人材を得るのはやはり難しいようです。

 

今、滞在しているところで、事業を起こしたとしても、

ありがたいことに住むところと少しの食事は保証してもらえますが、

しっかり儲けを出さないと食ってくことができません。

IT系の事業とかでやりたいこととかはありますが、ただのちょっとしたアイデアくらいで、仮に上手く行くとしても、儲けなんてしばらくは出ません。

 

なので、当面のうち食ってくにはどうするかを考えなくてはいけません。

当面のうち食ってく仕事と、

1、2年後に金にする事業。

この二つで考えなくてはいけません。

 

うーーん・・・どうしようか・・・・。

普通にこっちの日経企業で働く方が良いのかもしれないけど、

それなら結局日本で働いた方が良いじゃん。ってなるような気がするんだよな・・・・

 

やっぱりミャンマーといえば?

 

はい、風邪と下痢ですね。

前回のブログ更新から、昨日まで、

それで寝込んでおりました。

2年前来た時は、2週間健康で過ごせたのですが、

今回は現地人に近い生活をしていたので、

こうなるのは必然だったのかもしれません。

 

家の方に、お粥を頂いたり、

知り合った日本の方に日本の薬を頂いたりして、

今日で動けるまで回復いたしました。

ありがたい限りです。

 

僕は体は割と丈夫な方で、

中学以降、3回くらいしか風邪をひいていないのですが、

東南アジア基準だとか弱い部類なのでしょう。

 

あと、日本の料理は美味すぎます。

犯罪的美味さです。

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こういう表現をしたのは、

今回のように海外旅行をする際には日本の料理の美味さは、マイナスになると感じたからです。

 

asean-info.net

 

上の記事は東南アジアの国別観光客数についての記事です。

日本の観光客は、中国はもちろん、人口が半分以下でGDPも日本より下の韓国よりも少ない国が多いようです。

食事や衛生面等、海外の環境に適応するのは難しいようです。

食事が美味すぎるのも少し考えものかもしれません。

 

日本人は旅行に「美味しいものを食べる」を求める人が多いですが、

あまり海外旅行にそういったものは求めない方がいいのではと僕は思っています。

※フランスとかイタリア行ったことないので、その辺はわかりませんが。

各国の名物料理が美味しそうに、TVや旅行雑誌、インスタグラムに映し出されていますが、そういうのは観光名所に行くのと同じようなものな気がします。

「あ、この国ではこういう味が人気なのか、へー」とでも思っときましょう。

 

食事への期待を捨てることが、日本人が海外旅行をより楽しむ秘訣かもしれません。

 

2日ぶりのブログなのですが、

寝込んでいたので、書くことがあまりありません。

なので、先週末行った日本語学校のことを書きます。

 

そこでは、フリートークの後、日本語のスピーチコンテストの練習をしていました。

日本で行きたいところはどこですか? みたいな質問に対して、5分で内容を考えて、

それを前に出てスピーチすると行った感じです。

清水寺とか、秋葉原とか、ようは観光名所的なのが出てくるかと思ったのですが、

出てくるのは、「水族館」「ブックオフ」「カラオケ」みたいなのが多かったです。

確かに途上国のミャンマーでは上で挙げたようなものはないので、

正直に答えるとそういう答えになるのかもしれません。

 

日本で同じことをやるとそこまで、正直な解答は返って来ないかもしれません。

日本人は自分の気持ちをあまり表に出さないから、とかもあると思いますが、

僕は日本が単一民族国家だからではないかと思っています。

 

単一民族国家でかつ、一億総中流社会(最近はそうでもないけど・・・)であり、

皆高校までは卒業し、似たようなTV番組を見て、似たようなものを食べて育ちます。

※300円の牛丼は貧乏人でも払える金額ですが、金持ちでも普通に食います。

ミャンマーでは、金持ちの食事と貧乏人の食事は結構はっきり分かれています。10年くらい前ですが上海行った時もそうでした。

 

皆同じような体験をしているから、皆同じような考えを持ちます(あくまで他国と比較すると)。なので、「あれ?俺の考えあらためて言う必要無くね?」となります(少なくとも、ひねくれ者の僕はなってました)。なので、他の人とは少し違うこと言って見たり、ちょっと表現変えてみたりとか。

「私の夢は、綺麗で優しい奥さんと結婚して、世田谷にマイホーム買って、子供を3人作ることです!」とか、少し言いづらいですよね。

日本人は同調することも多いですが、僕のようなひねくれ者も結構いるので、

そういう理由で正直に自分の考えを言えない人も意外といるのではないでしょうか?

 

ミャンマーは以外にも多民族国家です。

北に中国、東にタイ、ラオスカンボジア等東南アジア諸国、西にはインド、バングラデシュがあります。そのため、東南アジア民族(ビルマ族)だけではなく、東洋系、ヒンズー系、イスラム系等、多くの血が混ざり合っています。さらには、少数民族も多数存在しています。貧富の格差、学歴等も人それぞれなので、人によって様々な意見が生まれるのかもしれません。

正直国家の代表例のアメリカは言うまでもなく、多民族国家ですしね。

 

そう言うことで久しぶりのブログ更新でした。

明日以降は体調に気をつけます。

 

そういえば、今日ボジョー・アウン=サン・マーケットと言うミャンマー最大の市場で、日本語が上手で喋りも達者なミャンマー人青年に会いました(この前のブログで書いた子じゃないです)。優秀な人材は意外なところに埋まってるのかもしれません。

(ナイトクラブとかにもいるかも?)

そういう人達探して、人材紹介でもしたら意外と食えるくらいはできるかな?

なんて今日思った次第です。

ズッコケ・ミャンマー営業!

 

 

日本で就職活動をしていると、

文系の場合、どの求人、どの求人も営業ばかりで、少しうんざりする。

ただ、ミャンマーという国には、あまり営業という仕事が無いようである。

 

 

昨日、知り合いIT会社のミャンマー人スタッフの営業に同行させて頂いた。

ミャンマー人女性スタッフの、ティンとイー、

通訳のソーさん、そして僕、の計4人である。

 

営業内容としては、

学校(外国語学校、プログラミング教室等の専門学校)の情報を載せた、

ポータルサイトのようなものの営業である。

ポータルサイトに学校の情報を載せる料金が、

なんとたったの3ヶ月5000チャット(450円くらい)!

ミャンマーではGoogle等の検索エンジンが、ミャンマーの文字に対応していないらしく、WEBサイトではなく、facebookで情報を得ることが多いのだが、

少なくとも、金額以上のメリットは得られるサービスだと思われる。

ただ、ミャンマー人の営業スタッフが計4人(みんな女性、男は全員辞めたらしい)

いるのだが、今の所ほとんど売れていないとのことである。

 

テレアポもしているようだが、

そもそも地図やネットに学校の情報が載っていない所も多い。

※GoogleMapの上空写真で、学校っぽい所を探していたのは中々の衝撃であった。

また、アポをとっても忘れられてしまうことが多い。

その為、テレアポは効果的では無いようだ。

 

なので、その日は数少ないテレアポしたところと(2件くらい)、

残りは飛び込み営業である(6件くらい)。

学校がありそうな所に行って、適当に探して飛び込むのである。

 

ただ、飛び込み営業と言っても、

ミャンマーでは営業をされること自体がほとんど無いので、

話は聞いてもらえることが多い。

で、営業の子二人が話して、その内容や様子を僕がソーさんから

日本語で聞くみたいな感じである。

基本僕は何もしていない。

彼女らのモチベーションの為に?何かあったら、

ミャンマー語で褒めたり、ジーペーパー(笑って)と言ったり、

契約取れたらハイタッチしたりするだけである。

 

で、今日は、

ミャンマー語の営業について行ってもよく分からないので、

彼女らにロープレをしてもらい、

それを動画に撮って、ソーさんに日本語に訳してもらった。

 

営業にありがちなことだが、

基本商品の説明をしているだけの営業のようだ。

神吉さん(経営者の方)が、雑談をしたり、相手にも喋らせるようにしてくれと、

通訳を介して何度か伝えているらしいが、

中々、そういう風にはやってくれていないようである。

ミャンマー人は雑談大好きで、誰かれ構わずすぐ話しかけたりするが、

仕事となると、途端に雑談出来なくなるのだろうか?

 

やはり営業という仕事が、ほとんど無いミャンマーでは、

営業の概念を伝えるのがかなり難しいのかもしれない。

仕事(営業)とプライベート(雑談)をわけて考えすぎなのだろうか?

 

また、ミャンマー人は、

長期的目標に向かって、改善、工夫、努力していくというのも苦手な人が多い。

ショッピングモールのアパレル店でも、服をすすめられることはまず無い。

だいたい向かいの店の店員とおしゃべりしたり、飯食ったりしている。

今日は、結構大きめのショッピングモールで、

アパレル店の女性店員が、隣の靴屋の店員とイチャついていた。

 

まあ、こんなんなので、ミャンマー人の営業というのは、

非常に難しそうである。

ミャンマーの文化、気質をまず理解していかなくてはいけないだろう。

ただ、このような状況なので、早い段階から、営業できるミャンマー人を集めていれば、数年後かなりミャンマーで優位な状況に立てるのかもしれない。

 

ということを考えていたら、

2年前ミャンマーに来た時に出会った少年のことを思い出した。

年齢は13、4歳だろうか?

ジョー・アウンサン・マーケット という、ミャンマー最大の市場に行った時、

「オニイサン、オヤスクシトクヨ」という、そこそこ流暢な日本語で彼に話しかけられた。

彼は、ロンジーというミャンマーの民族衣装の店の息子であった。

日本語にも関わらず、彼は非常に喋りが達者で(日本語が上手いというわけではない)、

雑談もしてくれたし、売ろうとする意思もかなり強いようだった。

周りにも似たような少年はいたが、彼が喋りが上手いことは明らかだった。

さらには、僕がロンジーを買わないとわかると、

次は、風俗の営業をしてきた。

「ジュウロク・ジュウゴ若い子もたくさんイルヨ」とか言ってきた。

 

お気楽なミャンマーだが、彼のような子もいるにはいるようだ。

ミャンマーで営業を採用するなら、大きな市場や、夜の店で、

喋りが上手い人を見つけるのも良いかもしれない。

 

 

他にも色々書こうかと思っていたが、

どうやら少し風邪っぽい。

腹を出して寝ていたのが悪かったかもしれない。

腹巻きに使えそうなものを探したら、

齋藤飛鳥の推しメンタオルがあったので、

今日はそれを腹巻きにして寝ようかと思います。

今の所、日本から持ってきたものの中で一番役に立っています。

さすがはミャンマーハーフですね。

 

 

目指せ!アレックス・ラミレス!

 

明日、4日前くらいに訪問させていただいた、IT会社にお邪魔させていただくことになっています。

その会社を経営されている日本人の方が、

営業のミャンマー人スタッフの仕事へのモチベーションが低く、あまり商材が売れていないとおっしゃっていました。

なので、可能な限りミャンマー人スタッフとコミュニケーションをとり、ミャンマー人スタッフのモチベーション等を少しでも上げられればと思い、再度その方の会社を訪問させていただくことになりました。明日以降も訪問させていただくことになるかもしれません。

 

そして明日から、僕が参考にしたいと思っている男がいる。

現・横浜DeNAベイスターズ監督のアレックス・ラミレスだ。

外国人初の2000本安打、MVP2回、等の輝かしい実績を持ち、

さらには監督にまでのぼりつめた、日本プロ野球史上最高の外国人とも言える男である。

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何故ラミレスがそこまでの選手になれたのか。

才能は勿論だが、正直ラミレスよりメジャーで実績を残した選手や、

メジャーのドラフトで1位指名されたような才能のある選手など山ほどいる。

ラミレスが最高の外国人になれたのは、日本の文化、常識等を必死に理解しようとしたからだ。

野球選手として、日本野球の傾向や常識を知ることはもちろん、

ダンディ坂野のゲッツ等、日本のギャグを覚えてよく披露していた。

インタビューでは通訳を介して話すが、実際は日本語も結構喋れるらしい。

 

日本の野球ファンは、よくラミレスを引き合いに出して、

実績があるのに活躍しない助っ人外国人がいると、

「ラミレスみたいに日本を理解しようとしないから駄目なんだ。」

と言うが(なんJの意見です笑)、

ラミレスのような外国人が少ないということは、

ラミレスのように日本を理解するということは非常に難しいことなんだと思う。

※現役では阪神メッセンジャーくらいかな、あとはJRAジョッキーのデムーロルメール

 

「外国人は気分屋であまり真面目ではない、真面目な日本人が海外に行けば、もっと海外を理解しようとするのでは。」と思ってる人もいるかもしれない。

ただ、日本人は自国の文化に誇りを持っている人が多いと感じる。

だから日本人こそ、海外の文化や常識を理解し、適応することが苦手かもしれない。

 

昨日行った日本語教室に、今日もお邪魔させていただいたのだが、

そこで、ミャンマー語の褒め言葉をいくつか仕入れてきた。

ラミレスのような男になるためには、まずは可能な限りミャンマー語で会話することである。

全ての指示を通訳を介してするより、ちょっとした簡単な言葉でも、

ミャンマー語を使った方が、モチベーションは上がるかもしれない。

 

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あと、おしゃれなロンジーミャンマーの民族衣装)の着こなし方も、

日本語学校で聞いてきました。

このように、ヘソの少し上あたりでコブを作るのがおしゃれらしい。

あー、あとミャンマーで流行ってるギャグとかあるか聞いておけばよかったかな?

あと、ミャンマーの仏教についても理解しなくてはいけない。

明日からは「目指せ!ラミレス!」をスローガンの一つに、頑張っていきたいと思います。

 

 

あと、ミャンマーのバスに乗りました。

外国人はあまりバスに乗らないのですが、非常に安いので、

乗れるようになれば重宝します。

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すごい揺れます。その上、ドアが開いたまま走り始めるので、

ドアの近くに立っていると少し危ないです。

 

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自家用車はほとんど日本の中古車ですが、バスは韓国の中古が多いようです。

なので韓国で走ってた頃の広告が貼ってあります。

全く意味がないので、とっとと剥がして、別の広告に貼り換えた方がいいでしょう。

 

ということで、今日は終わりです。

また明日。

クィンピュウバーオウン(さようなら)