裸足でMyanmar

3週間の間だけ、ミャンマー旅行中の出来事と思いを綴ります。

きっと長い、忍耐の日々

 

ミャンマーは今とても成長しています。

スマホの普及率は、2014年に20%だったものが、2016年にはほぼ100%になりました。

simカードは今では最安1500チャット(140円)で買え、4G回線が通っています。

ミャンマーの首都ヤンゴンには、ボジョーマーケットという大きな市場があり、観光地の一つにもなっているのですが、ボジョーマーケットの向かいに、「ニューボジョーマーケット」という大きなショッピングモールが出来ていました。日本でいうと、築地の向かいに「ニュー築地」という名前の伊勢丹が出来たみたいなもんです。

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右の大きな建物が「ニューボジョーマーケット」左にある赤い屋根の低い建物が「ボジョーマーケット」です。補足ですが、二つの間に多くの車があり、駐車場のように見えますが、渋滞です。ヤンゴンの渋滞は東京の比ではありません。

 

他にも多くの建物が建ち続けており、ヤンゴンから少し離れたところでは、工場の建設が進んでいます。三菱・住友・丸紅が支援する「ティラワ経済特区」では、工場に加えて、住宅や大学も建設される予定です。

 

まあ、そんな発展しまくっているミャンマーですが、今回来てみて分かったのは、

若者が途上国で1発当てようと思って来ても、結果を出すにはかなり時間のかかる国ということです。

前述した通り、ミャンマーではスマホの普及率が爆発的に増えました。

となると、IT事業で起業して一儲けする、というのは日本より可能性があるように思えます。

 

ただ、ミャンマーではGoogle等の検索エンジンがほぼ使われていません。ミャンマー語文字コードGoogleに対応していないためです(要は、ミャンマー語で検索できない)。そのため、ミャンマーではfacebookが普及しています。何か調べごとをするときも、求人に応募するときも、常にfacebookを使います。

 

また、データ使用量を非常に気にするのもミャンマーの特徴であり、facebookがよく使われる理由の一つです。

ミャンマーでは、データ使用量は月何GBと決まっている訳ではなく、

足りなくなったらコンビニでチャージします。ちなみに、データが無くなると全く使えなくなります。

6GBでだいたい10000チャット(950円)くらいです。

ただ、この金額でもミャンマーからしたら安い訳ではなく、wifiが無い家がほとんどなので、ミャンマー人はデータを大事にします。

ブラウザだと、検索したり、あるページから別のページに飛んだりするのにデータがかかってしまう。facebookだと、アプリから起動できるし、自分のタイムラインで色々見れたりするので、データがかからないらしい(そんなに変わらなくね?と思うが、日本人には分からない)。

アプリをダウンロードすると多くのデータを消費してしまうので、

ダウンロードしたアプリを友人等に転送するアプリもあるらしい(なんじゃそのアプリ)。

 

つまり、ECサイトポータルサイトを作っても、ミャンマーではなかなか利益に繋がりづらいということです。

かといって、facebookでITビジネスしようとしても、たかが知れている訳です。

 

また、ミャンマー人は、自分で現状を改善しようとする人が少ないです。

これは、ミャンマー人と一緒に仕事をする上では勿論頭を悩ませることですが、ミャンマー人相手に商売をする上でも頭を悩ませることになります。

世の中の多くの商品、サービスは現状の生活、仕事を少しでも改善するためのものです。

洗濯機が売れるのは、買うと洗濯が効率化されるからです。広告は、会社や店のことを宣伝して少しでも売り上げを増やすために出します。

現状を改善するという意識の低いミャンマー人相手には、こういった商品、サービスを売ることは日本に比べると難しい訳です(日本に比べるとおそらく競合は少ないですが)。

 

日本企業は勿論、それ以上に中国やタイの企業がミャンマーには進出していますが、

鉄道を作ったり、工場を作ったりとかインフラが中心です。起業家が今起業する国としては、他の国の方が良いかも知れません。

 

それでも、この国が成長しているのは確かです。Google文字コードもそのうちミャンマー語に対応するでしょうし、インターネット環境も徐々に良くなるでしょう。

大学まで行く人も増えているので、現状を改善するという意識の高いミャンマー人もドンドン増えていくでしょう。日本語教室で会ったミャンマー人達は、皆意識の高い人達でした。

 

この国が本当の意味でチャンス溢れる国になるにはまだ少し時間がかかるかも知れません。ただ、数年以内にはそういう国に間違いなくなるでしょう。

その時までに、ミャンマー語ができて、ミャンマーに精通しており、ミャンマーでの人脈を多い人間になっておけばかなりチャンスが広がるでしょう。

 

幸いにも、今滞在しているウィンさんの会社にいれば、ミャンマー人相手のビジネスというものも経験出来るでしょうし、ミャンマー語を覚えるチャンスも多いでしょう。

ちゃんと食ってけるのか、やってけるのかという心配はありますが、ここでしっかりと経験を積みながら、なんとかやっていけば、来たるべき時にチャンスが広がっていることと思います。

 

でもまあ、自分は忍耐力の無い飽き性なので、この状況を楽しんで過ごしていければと思います。

初心?に帰って路上でネタやるのも良いかも知れない(笑)

 

 

あ、そういえば甲子園、金足農業負けてしまいましたね。

一応僕は、出身だけは秋田なので、陰ながら応援してました。

昔は良く夏休みに母親の実家の秋田に行っていたのですが、

毎年秋田商業が初戦敗退して、「やっぱ秋田は今年も初戦敗退だあ」と野球好きの祖父が愚痴ってるのを毎年聞いていました。なので、秋田の甲子園=初戦敗退のイメージです。

3年くらい前に成田翔(現ロッテ)がエースの秋田商業がベスト8に行った時ですら、「まさか秋田がそんなところまで行くとは・・・」と思った気がします。

なんで、今回の秋田県民の喜びようはきっと皆さんの想像をはるかに超えているはずです。

 

では、また。残り滞在日も少なくなってきました。