裸足でMyanmar

3週間の間だけ、ミャンマー旅行中の出来事と思いを綴ります。

ズッコケ・ミャンマー営業!

 

 

日本で就職活動をしていると、

文系の場合、どの求人、どの求人も営業ばかりで、少しうんざりする。

ただ、ミャンマーという国には、あまり営業という仕事が無いようである。

 

 

昨日、知り合いIT会社のミャンマー人スタッフの営業に同行させて頂いた。

ミャンマー人女性スタッフの、ティンとイー、

通訳のソーさん、そして僕、の計4人である。

 

営業内容としては、

学校(外国語学校、プログラミング教室等の専門学校)の情報を載せた、

ポータルサイトのようなものの営業である。

ポータルサイトに学校の情報を載せる料金が、

なんとたったの3ヶ月5000チャット(450円くらい)!

ミャンマーではGoogle等の検索エンジンが、ミャンマーの文字に対応していないらしく、WEBサイトではなく、facebookで情報を得ることが多いのだが、

少なくとも、金額以上のメリットは得られるサービスだと思われる。

ただ、ミャンマー人の営業スタッフが計4人(みんな女性、男は全員辞めたらしい)

いるのだが、今の所ほとんど売れていないとのことである。

 

テレアポもしているようだが、

そもそも地図やネットに学校の情報が載っていない所も多い。

※GoogleMapの上空写真で、学校っぽい所を探していたのは中々の衝撃であった。

また、アポをとっても忘れられてしまうことが多い。

その為、テレアポは効果的では無いようだ。

 

なので、その日は数少ないテレアポしたところと(2件くらい)、

残りは飛び込み営業である(6件くらい)。

学校がありそうな所に行って、適当に探して飛び込むのである。

 

ただ、飛び込み営業と言っても、

ミャンマーでは営業をされること自体がほとんど無いので、

話は聞いてもらえることが多い。

で、営業の子二人が話して、その内容や様子を僕がソーさんから

日本語で聞くみたいな感じである。

基本僕は何もしていない。

彼女らのモチベーションの為に?何かあったら、

ミャンマー語で褒めたり、ジーペーパー(笑って)と言ったり、

契約取れたらハイタッチしたりするだけである。

 

で、今日は、

ミャンマー語の営業について行ってもよく分からないので、

彼女らにロープレをしてもらい、

それを動画に撮って、ソーさんに日本語に訳してもらった。

 

営業にありがちなことだが、

基本商品の説明をしているだけの営業のようだ。

神吉さん(経営者の方)が、雑談をしたり、相手にも喋らせるようにしてくれと、

通訳を介して何度か伝えているらしいが、

中々、そういう風にはやってくれていないようである。

ミャンマー人は雑談大好きで、誰かれ構わずすぐ話しかけたりするが、

仕事となると、途端に雑談出来なくなるのだろうか?

 

やはり営業という仕事が、ほとんど無いミャンマーでは、

営業の概念を伝えるのがかなり難しいのかもしれない。

仕事(営業)とプライベート(雑談)をわけて考えすぎなのだろうか?

 

また、ミャンマー人は、

長期的目標に向かって、改善、工夫、努力していくというのも苦手な人が多い。

ショッピングモールのアパレル店でも、服をすすめられることはまず無い。

だいたい向かいの店の店員とおしゃべりしたり、飯食ったりしている。

今日は、結構大きめのショッピングモールで、

アパレル店の女性店員が、隣の靴屋の店員とイチャついていた。

 

まあ、こんなんなので、ミャンマー人の営業というのは、

非常に難しそうである。

ミャンマーの文化、気質をまず理解していかなくてはいけないだろう。

ただ、このような状況なので、早い段階から、営業できるミャンマー人を集めていれば、数年後かなりミャンマーで優位な状況に立てるのかもしれない。

 

ということを考えていたら、

2年前ミャンマーに来た時に出会った少年のことを思い出した。

年齢は13、4歳だろうか?

ジョー・アウンサン・マーケット という、ミャンマー最大の市場に行った時、

「オニイサン、オヤスクシトクヨ」という、そこそこ流暢な日本語で彼に話しかけられた。

彼は、ロンジーというミャンマーの民族衣装の店の息子であった。

日本語にも関わらず、彼は非常に喋りが達者で(日本語が上手いというわけではない)、

雑談もしてくれたし、売ろうとする意思もかなり強いようだった。

周りにも似たような少年はいたが、彼が喋りが上手いことは明らかだった。

さらには、僕がロンジーを買わないとわかると、

次は、風俗の営業をしてきた。

「ジュウロク・ジュウゴ若い子もたくさんイルヨ」とか言ってきた。

 

お気楽なミャンマーだが、彼のような子もいるにはいるようだ。

ミャンマーで営業を採用するなら、大きな市場や、夜の店で、

喋りが上手い人を見つけるのも良いかもしれない。

 

 

他にも色々書こうかと思っていたが、

どうやら少し風邪っぽい。

腹を出して寝ていたのが悪かったかもしれない。

腹巻きに使えそうなものを探したら、

齋藤飛鳥の推しメンタオルがあったので、

今日はそれを腹巻きにして寝ようかと思います。

今の所、日本から持ってきたものの中で一番役に立っています。

さすがはミャンマーハーフですね。