ズッコケ・ミャンマー営業!
日本で就職活動をしていると、
文系の場合、どの求人、どの求人も営業ばかりで、少しうんざりする。
ただ、ミャンマーという国には、あまり営業という仕事が無いようである。
昨日、知り合いIT会社のミャンマー人スタッフの営業に同行させて頂いた。
ミャンマー人女性スタッフの、ティンとイー、
通訳のソーさん、そして僕、の計4人である。
営業内容としては、
学校(外国語学校、プログラミング教室等の専門学校)の情報を載せた、
ポータルサイトのようなものの営業である。
ポータルサイトに学校の情報を載せる料金が、
なんとたったの3ヶ月5000チャット(450円くらい)!
ミャンマーではGoogle等の検索エンジンが、ミャンマーの文字に対応していないらしく、WEBサイトではなく、facebookで情報を得ることが多いのだが、
少なくとも、金額以上のメリットは得られるサービスだと思われる。
ただ、ミャンマー人の営業スタッフが計4人(みんな女性、男は全員辞めたらしい)
いるのだが、今の所ほとんど売れていないとのことである。
テレアポもしているようだが、
そもそも地図やネットに学校の情報が載っていない所も多い。
※GoogleMapの上空写真で、学校っぽい所を探していたのは中々の衝撃であった。
また、アポをとっても忘れられてしまうことが多い。
その為、テレアポは効果的では無いようだ。
なので、その日は数少ないテレアポしたところと(2件くらい)、
残りは飛び込み営業である(6件くらい)。
学校がありそうな所に行って、適当に探して飛び込むのである。
ただ、飛び込み営業と言っても、
ミャンマーでは営業をされること自体がほとんど無いので、
話は聞いてもらえることが多い。
で、営業の子二人が話して、その内容や様子を僕がソーさんから
日本語で聞くみたいな感じである。
基本僕は何もしていない。
彼女らのモチベーションの為に?何かあったら、
契約取れたらハイタッチしたりするだけである。
で、今日は、
ミャンマー語の営業について行ってもよく分からないので、
彼女らにロープレをしてもらい、
それを動画に撮って、ソーさんに日本語に訳してもらった。
営業にありがちなことだが、
基本商品の説明をしているだけの営業のようだ。
神吉さん(経営者の方)が、雑談をしたり、相手にも喋らせるようにしてくれと、
通訳を介して何度か伝えているらしいが、
中々、そういう風にはやってくれていないようである。
ミャンマー人は雑談大好きで、誰かれ構わずすぐ話しかけたりするが、
仕事となると、途端に雑談出来なくなるのだろうか?
やはり営業という仕事が、ほとんど無いミャンマーでは、
営業の概念を伝えるのがかなり難しいのかもしれない。
仕事(営業)とプライベート(雑談)をわけて考えすぎなのだろうか?
また、ミャンマー人は、
長期的目標に向かって、改善、工夫、努力していくというのも苦手な人が多い。
ショッピングモールのアパレル店でも、服をすすめられることはまず無い。
だいたい向かいの店の店員とおしゃべりしたり、飯食ったりしている。
今日は、結構大きめのショッピングモールで、
アパレル店の女性店員が、隣の靴屋の店員とイチャついていた。
まあ、こんなんなので、ミャンマー人の営業というのは、
非常に難しそうである。
ミャンマーの文化、気質をまず理解していかなくてはいけないだろう。
ただ、このような状況なので、早い段階から、営業できるミャンマー人を集めていれば、数年後かなりミャンマーで優位な状況に立てるのかもしれない。
ということを考えていたら、
2年前ミャンマーに来た時に出会った少年のことを思い出した。
年齢は13、4歳だろうか?
ボジョー・アウンサン・マーケット という、ミャンマー最大の市場に行った時、
「オニイサン、オヤスクシトクヨ」という、そこそこ流暢な日本語で彼に話しかけられた。
彼は、ロンジーというミャンマーの民族衣装の店の息子であった。
日本語にも関わらず、彼は非常に喋りが達者で(日本語が上手いというわけではない)、
雑談もしてくれたし、売ろうとする意思もかなり強いようだった。
周りにも似たような少年はいたが、彼が喋りが上手いことは明らかだった。
さらには、僕がロンジーを買わないとわかると、
次は、風俗の営業をしてきた。
「ジュウロク・ジュウゴ若い子もたくさんイルヨ」とか言ってきた。
お気楽なミャンマーだが、彼のような子もいるにはいるようだ。
ミャンマーで営業を採用するなら、大きな市場や、夜の店で、
喋りが上手い人を見つけるのも良いかもしれない。
他にも色々書こうかと思っていたが、
どうやら少し風邪っぽい。
腹を出して寝ていたのが悪かったかもしれない。
腹巻きに使えそうなものを探したら、
齋藤飛鳥の推しメンタオルがあったので、
今日はそれを腹巻きにして寝ようかと思います。
今の所、日本から持ってきたものの中で一番役に立っています。
さすがはミャンマーハーフですね。